テクニカル分析 学習ガイド
30週移動平均線とステージ分析の基礎から実践まで
全体進捗
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基礎知識
ステージ理論
指標の読み方
実践
なぜ週足チャートなのか? STEP 1 / 10
ひとことで言うと
週足チャートは「大きなトレンド」を捉えるための地図です。
株式投資で利益を得るには、大きな流れに乗ることが重要です。日足チャートは毎日の値動きに振り回されがちですが、週足チャートは1週間の値動きを1本のローソク足にまとめるため、ノイズが除去され、本当のトレンドが見えてきます。
そもそも「ローソク足」って何?
株価チャートを構成する基本要素です。1本のローソク足は「始値・高値・安値・終値」の4つの価格を視覚的に表します。
高値 ─── │ ─── ヒゲ(上ヒゲ)
│
┌────────┐
│ │ ← 始値 or 終値(高い方)
│ 実体 │
│ │ ← 始値 or 終値(低い方)
└────────┘
│
安値 ─── │ ─── ヒゲ(下ヒゲ)
■ 陽線(緑/白)= 終値 > 始値 → 上がって終わった
■ 陰線(赤/黒)= 終値 < 始値 → 下がって終わった
日足なら1日分、週足なら1週間分の4値を1本で表現します。つまり週足1本 = 日足5本分の情報を凝縮しています。
日足 vs 週足 — 同じ銘柄でもこんなに違う
例えば、ある銘柄の1ヶ月の値動きを見てみましょう。
日足チャート(約20本)
価格
↑ ╱╲ ╱╲
╱ ╲╱╱ ╲ ╱╲╱╲
╱ ╲ ╱╱ ╲╱
╱ ╲╱
└─────────────────→ 日
- 1日ごとの細かい値動き
- 上下のギザギザが多い(ノイズ)
- 「上昇トレンド?下降トレンド?」判断が難しい
- 毎日の確認・判断が必要
週足チャート(4本)
価格
↑
╱
╱
╱ ← 上昇トレンドが一目瞭然
╱
└─────────────────→ 週
- 1週間の値動きを1本に集約
- ノイズが消え、方向性が明確
- 「上昇トレンド中」と即座に判断できる
- 週末に1回チェックするだけ
🔎
具体例: トヨタ自動車(7203)の日足を見ると、1日で+2%上がった翌日に-1.5%下がるような動きが頻繁に起こります。しかし週足で見ると「4週連続で終値が切り上がっている」という本質的な上昇トレンドが見えてきます。日足のギザギザに惑わされず、週足の方向だけを見ていれば良いのです。
時間軸ごとの特徴と向いている人
| 時間軸 |
1本の期間 |
チェック頻度 |
保有期間の目安 |
向いている人 |
| 日足 |
1日 |
毎日 |
数日〜数週間 |
専業トレーダー |
| 週足 |
1週間 |
週1回 |
数週〜数ヶ月 |
兼業投資家 |
| 月足 |
1ヶ月 |
月1回 |
数ヶ月〜数年 |
超長期投資家 |
ステージナビは週足を採用。「仕事をしながら投資したい」兼業投資家にとって最もバランスの良い時間軸です。
週足が個人投資家に向いている4つの理由
1
時間効率が圧倒的に良い
毎日チャートに張り付く必要がなく、金曜の夜か土日に1回チェックすれば十分。年間の確認回数は日足の約52回 vs 日足の約250回。作業量が1/5に。
2
感情に振り回されにくい
月曜に-3%下落しても金曜に+4%戻すことは珍しくありません。日足を見ていると月曜に慌てて売ってしまいますが、週足では「週間で+1%上昇」と冷静に判断できます。行動ファイナンスの研究でも、確認頻度が低いほど損失回避バイアスに振り回されにくいことが示されています。
3
売買コストが大幅に低い
取引回数が少ない = 手数料 + スプレッド + 短期譲渡税の影響を最小化。年に数回〜十数回の売買で済むため、利益の大部分を手元に残せます。頻繁な売買はプロのディーラーでさえ長期的にはコスト負けするリスクがあります。
4
「だまし」が少ない
日足では移動平均線を一時的に上抜け/下抜けしたように見えても、翌日には元に戻る「だまし」が頻発します。週足では5日間の値動きが凝縮されるため、本物のブレイクアウトを高い精度で検出できます。
よくある誤解
❌ 誤解:
「週足は反応が遅いから、売買タイミングを逃す」
✅ 実際:
確かに底値での買い・天井での売りは不可能です。しかしトレンドの「中間部分」で十分な利益を取るのが目的です。底と天井の10%ずつを諦めても、トレンドの80%を取れれば十分です。
❌ 誤解:
「日足の方がチャンスが多い」
✅ 実際:
チャンスが多い = 判断ミスの機会も多い。個人投資家の多くは取引しすぎ(オーバートレード)で資産を減らします。本当に質の高いシグナルだけを拾う週足は、結果的に勝率が高くなります。
💡
ステージナビの設計思想: 本サービスは週足データに基づく分析に特化しています。「週1回のチェックで、確信を持った投資判断材料を提供する」ことをコンセプトとしています。日足や分足のリアルタイムデータは意図的に扱っていません。「見ない」ことも投資戦略です。
移動平均線とは? STEP 2 / 10
ひとことで言うと
移動平均線は「過去N週間の平均価格」をつないだ線です。
株価が上下に激しく動いても、移動平均線はその平均的な方向を示してくれます。いわば、株価の「体温計」のようなものです。
30週移動平均線(30週MA)の仕組み
30週MA
=
過去30週間の終値の合計 ÷ 30
毎週この計算を行い、各週の値を線でつないだものが30週移動平均線です
30週 = 約7ヶ月間 の平均です。これは中長期トレンドを捉えるのに適した期間です。
具体的な計算例
ある銘柄の過去30週間の終値が 1,000円 → 1,020円 → 980円 → ... → 1,050円 だったとします。
これらの合計が 30,600円 なら: 30,600 ÷ 30 = 1,020円 が今週のMA値です。
来週になると、最も古い週(30週前)が計算から外れ、最新週が加わります。こうして毎週「移動」していくので「移動」平均線と呼ばれます。
MAの「向き」と株価の「位置」— 2つの軸で読む
移動平均線を読むポイントはたった2つ。MAの向き(上・横・下)と、株価がMAの上か下かです。
↗
上向き = 上昇トレンド(ステージ2)
過去30週の平均価格が上がっている = 買い手が優勢。株価がMAの上で推移。
→
横ばい = 方向感なし(ステージ1 or 3)
MAがほぼフラット = 買い手と売り手が拮抗。底固め中か天井形成中。
↘
下向き = 下降トレンド(ステージ4)
過去30週の平均価格が下がっている = 売り手が優勢。株価がMAの下で推移。
株価と移動平均線の「位置関係」の意味
株価が30週MAの上にあるか下にあるかは、とても重要な情報です。
株価 > 30週MA
過去30週間に買った投資家の多くが含み益。保有者が利益に満足して持ち続け、新たな買い手も入りやすい = 強気の循環
株価 < 30週MA
過去30週間に買った投資家の多くが含み損。損切り売りが出やすく、新規買いも入りにくい = 弱気の循環
MA乖離率 — 株価がMAからどれだけ離れているか
ステージナビでは「MA乖離率」を表示しています。これは株価がMAからどれだけ離れているかを%で示す数値で、ステージの初期/後期の判断に使います。
MA乖離率
=
(現在の株価 - 30週MA) ÷ 30週MA × 100(%)
💡
なぜ「30週」なのか? 短期のMA(5週、10週)はノイズが多く、長期のMA(50週、100週)は反応が遅すぎます。30週はトレンドの変化を適度な速さで捉えられるバランスの良い期間です。日足の150日移動平均線(約30週)に相当し、多くの機関投資家も注目する重要なラインです。
4つのステージ STEP 3 / 10
ひとことで言うと
すべての株価は4つのステージを繰り返す。
30週移動平均線と株価の位置関係・MAの傾きから、いまその銘柄がどのステージにいるかを判定します。季節に例えると 底固め = 冬、上昇 = 春、天井 = 夏、下降 = 秋 です。
4ステージのサイクル図
株価は以下の4つのステージを必ず順番に循環します。どの銘柄も例外なくこのサイクルの「どこか」にいます。
4ステージの全体像
1
底固め
MAが横ばい
株価がMA付近(±5%)
長い下落の後の休息期間
2
上昇
MAが上向き
株価がMA+3%以上
利益を狙える最良の局面
3
天井
MAが横ばいへ
株価がMA上下で乱高下
トレンド転換の兆候
4
下降
MAが下向き
株価がMA-3%以下
損失リスクが最も高い局面
ステージ 1 → 2 → 3 → 4 → 1 … と循環します
ステージナビの判定基準(具体的な閾値)
ステージナビでは以下の数値基準でステージを自動判定しています。主観ではなくルールベースです。
| 判定基準 |
S1 底固め |
S1→2 移行 |
S2 上昇 |
S3 天井 |
S4 下降 |
| MAの傾き |
ほぼ横ばい (|傾き| < 0.3%) |
わずかに上向き (> 0.1%) |
明確に上向き (> 0.2%) |
横ばいへ鈍化 (|傾き| < 0.3%) |
明確に下向き (< -0.2%) |
| 株価 vs MA |
MA付近 (±5%以内) |
MA+2%以上 (上抜け始め) |
MA+3%以上 (明確に上) |
MA付近 (上下で乱高下) |
MA-3%以下 (明確に下) |
| 出来高 |
条件なし |
+20%以上増加 (必須条件) |
条件なし |
条件なし |
条件なし |
| 投資行動 |
様子見 |
最注目 |
買い検討 |
利確検討 |
回避 |
重要: B2(初動)とは?
S1(底固め)とS2(上昇)の間には「B2(初動)」という中間ステージがあります。これはブレイクアウトの初動シグナルであり、最も早い段階で上昇の兆しを捉えられるタイミングです。
S1→2 移行候補の判定条件(3つすべて必要)
✓ 株価が30週MAを 2%以上 上回っている
✓ MAの傾きが わずかに上向き に転換し始めている
✓ 直近の出来高が過去平均の 20%以上増加 している
💡
なぜS1→2が重要なのか?
S2が確定する頃には株価がすでに上がっていることが多く、エントリー価格が高くなります。S1→2の段階で察知できればより有利な価格で参入できる可能性があります。ただし「ダマし」もあるため、出来高の裏付けが最も重要な確認事項です。出来高が伴わない上抜けは一時的な可能性が高いです。
⚠️
重要: ステージ分析はテクニカル指標のみに基づく機械的な分類です。ファンダメンタルズ(業績・財務)は考慮されていません。投資判断は必ず複数の情報源を参照のうえ、ご自身の責任で行ってください。
ステージ2(上昇期)を深掘り STEP 4 / 10
ひとことで言うと
ステージ2は「利益を生む最も有望な局面」です。
30週MAが上向きに転じ、株価がMAの上に位置している状態。上昇トレンドが確認されているため、順張り(トレンドに沿った投資)の好機です。
ブレイクアウトの瞬間を図解で理解する
S1→S2への移行 = ブレイクアウト。長い底固め(横ばい)を上抜ける瞬間です。
B = ブレイクアウト地点。出来高の急増が本物の上昇を裏付ける
ステージ2の判定条件(ステージナビの基準)
1
30週MAが明確に上向き(傾き > 0.2%)
直近5週間のMAの傾きを計算し、正規化した値が0.002を超えている = 中期トレンドが確実に上昇方向。S1→2の「わずかに上向き(>0.1%)」よりも明確な基準です。
2
株価がMAの3%以上 上にある
株価 ÷ MA > 1.03。S1→2では「2%以上」でしたが、S2確定には3%以上の乖離が必要。MAの上での定着が確認された状態です。
🔎
S1→2 と S2 の違いを一言で:
S1→2 = 「上に行きそうだ」(兆候 + 出来高確認が必要)
S2 = 「上に行っている」(トレンドが確定済み)
S1→2はリターンが大きい代わりにダマしリスクあり。S2は確実性が高いがエントリー価格も高い。
ステージ2 初期 vs 後期 — MA乖離率で見分ける
同じステージ2でも、上昇の「どこ」にいるかで意味が大きく異なります。ステージナビのMA乖離率で判断できます。
初期(MA乖離 +3%〜+10%)
- ブレイクアウト直後
- MAが上向きに転じたばかり
- まだ多くの投資家が気づいていない
- リスクリワード比が最も良い
- MAが近いので損切りラインも明確
後期(MA乖離 +20%以上)
- 長期間の上昇が続いている
- MAから大きく離れている
- ニュースで話題になり注目度が高い
- 天井(S3)移行のリスクが増大
- MAまでの距離が大きく損切り幅が広い
⚠️
MA乖離率が+30%を超えている銘柄は「過熱感」のサインです。上昇が続いていても新規参入には不向きです。既に保有している場合は利益確定の検討タイミングと考えましょう。
💡
ステージナビでの表示: ステージ2の銘柄は緑色のバッジで、S1→2移行候補は水色のバッジで表示されます。スクリーニング結果のMA乖離率の列で初期/後期を判断できます。MA乖離率が低い(+3〜10%)ステージ2銘柄は「Early Stage 2」で注目度が高いです。
ステージ4(下降期)を理解する STEP 5 / 10
ひとことで言うと
ステージ4は「最も避けるべき局面」です。
30週MAが下向き、株価がMAの下に位置 = 下降トレンドが進行中。「安いから買い」と思って手を出すと、さらに下がる危険性が高い局面です。
ステージ4のチャートパターン
ステージ4では株価がMAの下に沈み、反発してもMAに跳ね返されます。MAが「天井(抵抗線)」として機能するのが特徴です。
ステージ4の判定条件(ステージナビの基準)
30週MAが明確に下向き(傾き < -0.2%)
直近5週間のMAの傾きが負の方向に明確。中期トレンドが下落方向であることが確定している状態。反発しても一時的で、再び下落することが多い。
株価がMAの3%以上 下にある
株価 ÷ MA < 0.97。MAから下方に大きく乖離。一時的にMAに接近しても、MAが「抵抗線(レジスタンス)」として機能し、再び押し戻される。
「落ちるナイフ」を掴むリスク
「ここまで下がったから反発するはず」「PERが割安だから」という理由でステージ4銘柄を買うのは最も危険な行為。下降トレンドは投資家の予想以上に長く続きます。割安に見えるのは「まだ下がる途中」かもしれません。
ベアトラップ(偽の反発)に注意
ステージ4の途中でも株価が急に上がることがあります。これをベアマーケットラリー(弱気相場の中の一時的反発)と呼びます。
典型的なパターン:急落後に数日〜1週間で10%以上反発 → 「底を打った!」と思わせる → 再び下落して安値更新
見分け方:MAの傾きが下向きのままなら、反発は一時的な可能性が高い。MAが横ばいに転じるまでは本格反転とは言えない
ステージ4銘柄への正しい対応
やってはいけないこと
- 「安いから」と逆張りで買う
- 含み損を放置して「戻るのを待つ」
- ナンピン(買い下がり)を続ける
正しい対応
- ステージ4銘柄はリストから外す
- ステージ1への移行を待つ
- 保有中ならルールに基づき損切りを検討
💡
投資で最も大切なこと: ステージ分析の最大の価値は「買うべき銘柄を見つける」ことではなく、「避けるべき銘柄を明確にする」ことです。ステージ4を回避するだけで、大きな損失を避けられます。
相対強度(RS)とは? STEP 6 / 10
ひとことで言うと
相対強度は「市場全体と比べてその銘柄が強いか弱いか」を測る指標です。
日経平均やTOPIXが下がっているのにその銘柄だけ上がっている — そういう銘柄は「相対的に強い」と言えます。ステージ2 + 高RS = 最も期待できる組み合わせです。
RS(相対強度)の計算方法
RS
=
(個別銘柄の変化率) ÷ (TOPIXの変化率)
RS > 1.0= TOPIX より強い(市場をアウトパフォーム)
RS = 1.0= TOPIXと同程度
RS < 1.0= TOPIX より弱い(市場をアンダーパフォーム)
RSの計算例
過去26週間でTOPIXが+5%上昇した期間に、各銘柄がどう動いたかを比較します。
銘柄A: +15%上昇
RS 3.0
15% ÷ 5% = 3.0
TOPIXの3倍のパフォーマンス
銘柄B: +5%上昇
RS 1.0
5% ÷ 5% = 1.0
TOPIXと同等
銘柄C: -2%下落
RS -0.4
-2% ÷ 5% = -0.4
市場に逆行して下落
RSを視覚的に理解する
同じ期間でもRSが高い銘柄はTOPIXより大きく上昇し、RSが低い銘柄は出遅れるか下落します。
RSの活用ポイント
1
ステージ2 + RS > 1.0 = 最強の組み合わせ
上昇トレンドにあり、かつ市場平均より強い銘柄。機関投資家の資金が流入している可能性が高い
2
RSの推移(トレンド)も重要
RSが上昇傾向にある = 相対的な強さが増している。RSが低下傾向 = 勢いが失われつつある
3
セクター全体のRSも見る
個別銘柄だけでなく、そのセクター全体が強いかどうかも確認すると精度が上がります
出来高の読み方 STEP 7 / 10
ひとことで言うと
出来高は「値動きの信頼度を裏付ける証拠」です。
株価が上がっても出来高が少なければ、その上昇は一時的かもしれません。出来高を伴った値動きこそが本物のトレンドです。
出来高が語る4つのシグナル
🟢
株価上昇 + 出来高増加
健全な上昇トレンド。買い手が増えている証拠。特にブレイクアウト時に出来高が急増すると信頼性が高い
🟡
株価上昇 + 出来高減少
上昇の勢いが弱まっている可能性。買い手が減り、天井が近いサイン
🔴
株価下落 + 出来高増加
強い売り圧力。パニック売りや機関投資家の撤退の可能性。下降トレンド加速のサイン
⚪
株価下落 + 出来高減少
売り手も買い手も少ない。下落に勢いがなく、底固め(ステージ1)に向かう可能性
出来高と株価の4つの組み合わせ
株価の方向と出来高の増減を組み合わせることで、値動きの「信頼度」を判断できます。
ステージナビでの出来高の見方
ステージナビでは出来高変化率を表示しています。これは直近4週の出来高が過去平均(16週前〜4週前)と比べて何%変化したかを示す数値です。
+50%
平均より50%多い
= 注目度が急上昇
S1→2移行時に重要
±20%
平均と同程度
= 通常の取引水準
特段のシグナルなし
-30%
平均より30%少ない
= 市場の関心が低下
S1底固め中に多い
💡
出来高+20%以上が「S1→2移行候補」の必須条件。 これは偶然の上昇ではなく、機関投資家など大口の資金が入り始めていることを示す可能性があります。出来高の裏付けのない株価上昇はダマしに終わりやすいです。
ステージナビの画面の見方 STEP 8 / 10
ひとことで言うと
スクリーニング結果の各列が何を意味するかを理解しましょう。
ステージナビの画面には、STEP 1〜7で学んだ指標がすべて表示されています。ここでは各項目の意味と、注目すべきポイントを解説します。
スクリーニング結果テーブルの各列
銘柄コード / 銘柄名 / セクター
銘柄の基本情報。セクターは業種分類で、同じセクターの銘柄を比較する際に便利です
ステージ
現在のステージ(1〜4)。色分けされており、緑 = ステージ2(上昇)、赤 = ステージ4(下降)
🟢 S1→2: ステージ1から2への移行候補。ブレイクアウト直前の注目銘柄
🟢 S2: 上昇トレンド確定。MA上+傾き上昇+出来高増
🔴 S4: 下降トレンド。MA下+傾き下降。買い非推奨
MA乖離率(%)
株価が30週MAからどれだけ離れているか。プラスはMAの上、マイナスはMAの下
RS(相対強度)
TOPIXに対する相対的な強さ。高いほど市場平均をアウトパフォームしている
出来高変化率(%)
直近の出来高が過去平均と比べてどう変化したか。ブレイクアウト判定の重要指標
■ S1→2移行には +20%以上 の出来高増加が必要
週間変化率(%)
直近1週間の株価変動率。短期的な勢いの確認に使用
🎯 注目すべき組み合わせパターン
各列を組み合わせて読むことで、より精度の高い判断ができます。
★ 最強パターン(買い候補)
S2(初期)+ MA乖離 +3〜10% + RS > 1.5 + 出来高 +20%超
上昇トレンド初期で、市場平均より強く、機関投資家の参入が見られる状態
⚠ 注意パターン(利確検討)
S2 + MA乖離 +25%超 + 出来高減少
過熱状態で出来高が細っている。上昇の勢いが弱まっている可能性
❌ 危険パターン(買い非推奨)
S4 + MA乖離 -15%超 + RS < 0
「安いから買い」は最大の罠。下降トレンド+市場平均以下=底はまだ先
セクター動向の見方
セクター動向パネルでは、業種ごとに各ステージの銘柄数分布を確認できます。
ステージ2が多いセクター= そのセクター全体が上昇トレンド。個別銘柄選びの絞り込みに有効
ステージ4が多いセクター= そのセクター全体が下降トレンド。個別に強くてもセクターの逆風に注意
💡
セクターローテーション: 相場はセクター単位で循環します。今S4のセクターも、いずれS1→S2へ。セクター全体がS1に集まり始めたら「次の主役候補」としてウォッチリストに入れておくと先回りできます。
相場環境パネルの見方
市場全体のステージ分布を表示しています。
S2比率 > 25%
= 強気相場
積極的にS2銘柄を探す
S4比率 > 25%
= 弱気相場
新規買いは慎重に
ステージナビの使い方 STEP 9 / 10
ひとことで言うと
理論を学んだら、実際にステージナビを使って銘柄を探してみましょう。
ステージナビではスクリーニング・銘柄検索・ウォッチリストの3つの機能で銘柄探しをサポートします。
基本の3ステップ
1
スクリーニングで候補を絞る
トップページの「全銘柄パネル」でステージやセクターでフィルタリング。ステージ2の銘柄をリストアップします。
具体的な操作: ヒーローパネルのステージフィルタボタンで「S2」を選択 → RS順にソート → 上位銘柄をチェック
2
個別銘柄を詳しく確認
銘柄名や銘柄コードで検索して、RS・出来高変化率・MA乖離率などを確認。
理想の条件: ステージ2初期(MA乖離 +3〜10%)+ RS > 1.5 + 出来高変化 +20%以上
3
ウォッチリストで追跡
気になる銘柄をマイ銘柄に追加し、毎週のステージ変化を追跡。
タイミング判断: ステージが変わったタイミングで売買を検討。特にS1→S2の移行は買いシグナル、S2→S3は利確の検討タイミング
検索機能の使い方
銘柄コードで検索
「7203」のように4桁の数字を入力すると、その銘柄の詳細なステージ情報が表示されます
名前で検索
「トヨタ」「ソニー」のように企業名の一部を入力すると、該当する銘柄が一覧表示されます。全角でも半角でもOK
セクター絞り込み
全銘柄パネルのセクターフィルタで、特定の業種だけに絞り込めます
データ蓄積中の銘柄
新規上場銘柄など、35週分のデータがまだ揃っていない銘柄は「蓄積中」と表示されます。分析可能日の目安も確認できます
📅 おすすめの週次ルーティン
1️⃣
相場環境を確認(1分)
ヒーローパネルのS2比率をチェック。先週から増えていれば市場は改善傾向
2️⃣
マイ銘柄のステージ変化を確認(2分)
ウォッチリストの銘柄にステージ変化がないかチェック。S2→S3は要注意
3️⃣
新しいS1→2/S2銘柄を探す(5分)
全銘柄パネルで新しくS2に入った銘柄や、S1→2移行候補を確認
💡
ヒント: データは毎営業日18:00(JST)に自動更新されます。金曜の引け後に更新されたデータを、週末にゆっくりチェックするのが最も効率的です。週に10分で十分な分析ができます。
投資判断の組み立て方 STEP 10 / 10
ひとことで言うと
テクニカル分析は「判断材料の一つ」であり、すべてではありません。
ステージ分析で候補を絞り込み、ファンダメンタルズや市場環境と合わせて総合的に判断することが、成功への道筋です。
ステージ分析を使った判断フロー
STEP A: 相場環境を確認
市場全体のS2比率をチェック。25%超なら積極的に、S4が25%超なら新規買いは控えめに
STEP B: セクター動向を確認
S2比率の高いセクター内で銘柄を探す。セクターの追い風がある銘柄は成功率が高い
STEP C: 個別銘柄をチェック
ステージ2 + RS > 1.0 + 出来高増加の三拍子が揃う銘柄を候補に
STEP D: ファンダメンタルズ確認
業績・財務情報を他の情報源(四季報、IR資料等)で確認。テクニカル+ファンダメンタルズの二重確認
STEP E: リスク管理
1銘柄への集中を避け、出口ルールを事前に決めてから投資を実行する
🚨 出口戦略の具体例
買う前に「いつ売るか」を決めておくことが最も重要です。
🟢 買いタイミング(エントリー)
ステージがS1→2に変化したとき。MAを上抜け、出来高増加が確認できたら候補
🟡 利確タイミング
ステージがS2→S3に変化したとき。MA乖離率が+25%超で出来高減少なら早めの利確も検討
🔴 損切りタイミング
ステージがS3→S4に変化、またはMA乖離率が-10%を超えた場合は迷わず撤退
やってはいけない3つのこと
❌
ステージ4の銘柄を「安い」と思って買う
下降トレンドの逆張りは最大のリスク。「落ちるナイフは掴むな」。ステージ1への移行を確認してから
❌
ステージ分析だけで売買を決める
テクニカル指標は万能ではありません。業績、ニュース、市場環境と合わせて総合判断しましょう
❌
出口戦略なしに買う
「ステージが3に変化したら売る」「-8%で損切り」など、買う前に出口を決める。感情での判断が最大の敵
📈 まとめ: ステージナビ活用チェックシート
☑
相場環境パネルでS2比率を確認し、市場の温度感を把握する
☑
セクター動向でS2比率の高い業種を特定する
☑
S2銘柄のうち、RS > 1.0 + 出来高増加の銘柄に注目する
☑
ファンダメンタルズ(業績・財務)を別途確認する
☑
買う前に「いつ・なぜ売るか」の出口ルールを決める
☑
1銘柄に集中せず、複数銘柄に分散する
☑
週末10分のチェックを習慣にする
🏆
おめでとうございます! 全10ステップを完了しました。ステージ分析の基礎は身につきました。あとは実践あるのみです。
週末にステージナビをチェックする習慣をつけ、少しずつ経験を積んでいきましょう。
→ ステージナビで銘柄を探す免責事項: 本ガイドは教育目的であり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。